(※出産編)子宮口ほぼ全開です?

午前9時過ぎ。ついに、小一時間も分娩台の上でフーフー言い続け、もうとっくに限界だったためどこで「限界です」と言えば良いのか分からなくなってきていた私にも分かるくらいの、もう一段上の陣痛がやってきた。言葉で表現するなら「無理」。我慢するの無理。や、もう呼吸法とか無理。いや、無理っす。という感覚。ナースコールをし、看護師さんを呼ぶ。
看護師さんはただならぬ気配に迅速に内診をしてくれ、「ほぼ全開です、お産の態勢に入りましょう」というとテキパキとお産の準備をしてくれた。この時はこの人が、終わりの見えぬ陣痛の地獄から私を救い出してくれる白衣の天使に見えた。この時は。