(※出産編)問われて

母は「まだ大丈夫?」「もう我慢できねんでねのが(できないんじゃないの)?」と何度も聞いてくれた。横に立っている看護師よりも誰よりも。しかし、私はというともうそんな判断もできないほどに極限だった。判別がつかないのではなく、判別をつけている余裕が無いのだ。
何度目かに聞かれたとき、私は自信なさげに「もう駄目かも・・・」と言った。