キャンプ場の隣人

近くでキャンプしていた人達は漏れなく家族連れだったのだが、みんなそれぞれに個性的だった。
父と息子、二人だけでキャンプしている親子がいて、「なんか外国みてえ!!」と思う。さぞかし星を見ながらコーヒーを飲んで語り合うのかい?とわくわくしていたら、めちゃめちゃ早く寝てしまい、子供がまだ小さいから遅くまで頑張れないのか、なんて勝手にがっかりしていたら、今朝もめっちゃ早く起きて速攻で撤収して出発してしまったので、きっと何か観光のついでにキャンプという計画だったんだろうなあ、と納得する。しかし、この時に「何の観光なのか」、ということに思いを巡らせていれば、あのような目には遭わずに済んだかもしれないのだった…。
そしてもう一家族印象的な家族があって、背の高い旦那さんと、美人で笑顔の素敵な奥さん、かわいらしい娘さんの3人家族で、おしゃれで、どことな〜くお金を持っていそうな雰囲気なので、王さんなんかは最後までずっと医者か弁護士の家かと思っていたそうだ。しかし、自分だけは見てしまったのである。旦那さんは、うだる暑さの中周囲のお父さん方が上を脱いだりはだけたりしていても、シャツを決して脱がなかった。海岸に出ている時すらそうだった。しかし昨晩、だいぶ暗くなってきたあたりに、一番奥に陣取ったテント前のスペースで家族とくつろいでいる瞬間、ランニングになって晒したその両肩には、なんと立派な彫り物が…。何の仕事している人なんだろうなあ。お金持ってそうだし。…あっ!名のある彫り師さんだよ!きっと!!