映画「ナイロビの蜂」

ずっと観たかった映画。嘘です。最近、これの監督がフェルナンド・メイレレスであることを知り俄然観たくなった映画。それ以前は「夫婦愛&サスペンス」といううたい文句でしか知らなかったのですが、「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレスならきっとやってくれるさ!!と思って観たら、やっぱりやってくれました。

以下レビューです。核心部分は何にも書きませんが、なんかイヤンな人は飛ばしてください。


案の定、子供バンバン死んでた。子持ちになってから観ると、心にますますズシンときますね。これ、撮影では一人も死んでないんだろうけど、ドキュメンタリー映像を見せられているような精神的ダメージですよ。だって実際、さぞかし死んでいるでしょうからね!!毎日毎日!
で、子供死ぬ映画とか観たくな〜い、と思う人も、「良くできた恋愛もの」が好きなら我慢して観た方がいいですよ。これ。なんで主人公がヒロインに惚れたのかイマイチわかんなくても、それはそれ!!惚れたんだもん!!惚れたのありきでしょう!!
いや、それでまた、いいんですねえ。この愛が。好きです。こういうの。にしても切ないねえ。切ないにもほどがありますよ。こんな設定、切ないに決まってるじゃないか!!

サスペンス部分に関しても、とても見せ方が上手で引き込まれます。ただこれは恋愛の部分に引き込まれていくからこそ、ぐいぐい「謎」の方にも引き込まれていく、という構図なので純粋なサスペンス作品と比較するのは難しいですが、何にしても上手いですよ。原作もとても良い作品らしいです。


以上、レビューでした。
とにかく、フェルナンド・メイレレス恐るべしですよ。ああ、こういうのもやれるんだ、そしてきちんと伝えたいことは伝えるんだ(貧困とか貧困とか)、とその実力を堪能させてもらいました。

ブラインドネス」もDVD化されたら観るし、「シティ・オブ・ゴッド」TVシリーズも観たい!!なんか回し者みたいだな。
自分も社会派(だと思うんですよ!加藤山羊は!!)な漫画家の片棒を担ぐものとして、こういうところを目指したい、と思いました。

そして良い作品はぜひとも世に広めたく、慣れないレビューを書いたところ、さっき記述ミスを発見して携帯から修正しようとしたら文字数オーバーだったのか半分以上消えてしまい、物凄い「うわあああああ」てなりましたが、ほんといい作品なので頑張ってもう一度書き足しました。この苦労が報われるためにも、興味持たれた方、ぜひ観て下さい。「シティ・オブ・ゴッド」の方が個人的にはやや好きですが、あそこまでショッキングではないのでこの監督作品の取っ付きとしてもオススメです。